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たま見聞録 黒須です!
皆さんは「センメルヴェイス反射」という言葉を聞いたことがありますか?
何やら理科の実験にでも出てくるような言葉では…と思ったのは私だけでしょうか!
実はこれ!人物の名前なんです。"センメルヴェイス先生"ハンガリーのお医者さんです。
へぇ~でもなんで名前のあとに"反射"なんて言葉がついているの?
不可解じゃありませんか!それには深い訳が…今回はセンメルヴェイス反射についての話題を投稿。
実はコレ!現代にも繋がる大切な教訓です。
1800年代…その当時、出産は現代とは比べものにならないほど母子共に死のリスクがあったのです。
その中でも、とりわけ病院で出産する子供の死亡率が異常に高かったのです(自宅出産の場合死亡リスクが少ないのに?)
そのことに医師であるセンメルヴェイスはなぜ病院での死亡率が高いのかが不思議でならなかったのです。
同じ出産をしているにも関わらず自宅出産の場合明らかに死亡リスクが少ないのはなぜか…?
そこでセンメルヴェイスは病院と自宅出産の違いを細かく分析しある答えを導きだしたのです。
それが「手の消毒」いわいる”手を洗うこと”を推奨したのです。
その当時の病院では患者を次から次へと診察するなか消毒という概念がなかったのです。
当然ですが、200年前のこと顕微鏡さえなく細菌やウイルスの存在自体が認知されてない時代だったわけですから…
しかし、センメルヴェイスは目には見えない何かが出産にリスクを与えているという確信に至った訳です。
この理論はすぐ結果として現れ始めます! センメルヴェイスはこの結果を他の病院にも推奨しようと訴えたのです。
しかし、それが思わぬ反感を呼ぶことになるのです!前述記したように細菌やウイルスの存在自体もなかった時代です。
当然目に見えない細菌がリスクを招いていることなどその当時の環境では知る由もなかったのです。もちろん、センメルヴェイス自身さえもです。
ただ、センメルヴェイスだけは手についている”目に見えない何か”を信じることで死のリスクを回避できる答えを導き出したのです。
では、他の医師達はどうだったのか? 残念ですが…目に見えないモノに信憑性を見出すことができなかったのです⤵
それどころか、事実に基づかない理論を繰り広げるセンメルヴェイスを厄介者扱いするようになったのです。
また、他の医師達がセンメルヴェイスを厄介者扱いする理由が他にもあったのです。
それがこの理論を正当化することで今まで自分たちが行なってきた診察が間違いだったことを認めることに…⤵
そして、もう一つが新しいモノを受け入れようとしない思想!即ち変化を嫌う傾向が当時の医学界には蔓延していたのです。
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その後、センメルヴェイス医師はどうなったのか?
残念ながら理論は受け入れられることなくセンメルヴェイス自身、精神異常者と呼ばれるまでになってしまうことに…
精神病院に送られるという不遇の人生を歩み、その後病で亡くなってしまうのです。
時代がかわり、医学が発達しこの理論が正しかったことが証明されたのは後のことです。
そして”センメルヴェイス反射”という言葉だけが残ることに…
没後センメルヴェイスの功績が讃えられ名誉の言葉(名前)として残されれたのであれば本望にも思えますが⤵
幸か不幸か違った意味合いの言葉として残ることになったのです!
センメルヴェイス反射の意味とは…
俗説に合わない新しい事実を拒絶する傾向や常識では説明できない事実を受け入れようとしない現象。
この言葉は現代社会の私達にこそ、考えなければいけない課題だと思いませんか?
特に昨今、感染症など様々の情報が散乱する世の中!
SNSなどで個人が自由に意見を発信できる時代に…しかしそれはまた違った意見の持ち主達からの批判を受けることにも⤵
そして、何より自分達も批判する側に回ってしまってないだろうか?
意見を言うのと批判するのは違います!どうも、このあたりが日本の社会は不得意のようです。
意見を言うことが相手を傷つける!これは違います。自分とまったく同じ考えの人などこの世に存在しないのですから…
まずは、相手の意見を受け入れた上で自分の考えも伝え議論し、互いの意見の相乗や妥協点を見出すことが大切ではないでしょうか。
しかし、これを実践できる人が日本にどれほどいるのでしょう?多くの人は大衆の意見に翻弄され自分の考えを持てないでいるのが現状では?
そして、まさにこれ!大衆の意見に隠れセンメルヴェイス反射がおきる土壌が特に日本は強いように感じるのです。
「大衆の意見に翻弄され…」はいわば個人の考えを持つことができず絶えず大きな集団に自分を委ねる傾向になるということ…
こうなると、意見の成否ではなく自分の保身(自分は仲間はずれになりたくない…など)に流れ結果として集団が個人を攻撃することにも…
センメルヴェイス反射
後世この年を振り返った時、時代の転換期だった!と誰もが認める年それが今年2020年ではないかと思うのです。
それほど”2020”は未だ人類が経験したことのない現象や社会変化も起きようとしています!
それに伴い、膨大な情報も世の中に散乱しているのも事実です。
そこで…センメルヴェイス反射思い出してほしいのです。自分の考えをしっかり持つことができ、尚且他の意見も受け入れ議論できる世の中。
「未来を悲観し怖いものだと思わず…未来は常に明るい」私はそう思っています!
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